俺にはお金じゃない財産がたっぷりある
昔でいう徳のようなものだろう(徳は使うものじゃなくて積むものだ)
それは大半が目に見えないものだが
少なくとも俺の活動して来たエリアでは形として見る事が出来るだろう
その貯金の中の重要な一つが人の和である
この章で何度か触れたが作品数が少くても全国を飛び回れるのはこの人の和を大切にして来たからに他ならない
それもゆっくり地道に本物思考の少数派に届くように活動して来たから全国を約15年かけて渡り歩いた今そこで出来た人の和はかなり強固なものになった
ちょっとした流行りの雨風で簡単に崩れ去るような柔なものじゃないんだ
いうならば真田軍が守る上田城のようなものだろう
この和を重んじずただ事務所の言いなりになって活動しているインチキ着せ替え人形グループはさぞかしストリートで肩身の狭い思いをしているだろう
名前は伏せるが俺も過去何度かテレビを賑わしてる某人気ヒットポップ(本当ヒップホップじゃなくて残念)グループのツアーの打ち上げにたまたま別で居合わせたがそれまで元気だったのに急におとなしくなるのもどうかと思った
やっぱりヒップホップはストリートから生まれた文化なんだから表通りだろうが裏通りだろうが堂々としていたいものだ
ガキの頃にちょっとやんちゃしてたからこそ気付いたが事があるぐらいがちょうどいいと俺は思う
じゃなきゃただのコンプレックスやストレスの舐め合いで終わってしまう
仮にそれが間違ってブラウン管を騒がし日本代表として海外でパフォーマンスする事にでもなったらそれこそ一大事だと思う
要は悪すぎても駄目だしカッコだけで実は中身のない奴でも駄目だと言うことだろう
絶妙なバランスの綱渡りが必要なんだと思うんだ
これからMCを志す奴には是非そこはこだわってほしい
とりあえず今日はこの辺にしとくよ
今夜はオルガンで盃があるから時間がある奴は遊びに来てくれ!
“