このアルバムのテーマが革命と原点回帰だからどうしてもどの曲も重々しくなりがちでさ
これでも色々と和らげて聴きやすくしたつもりなんだけどね
だからコマチを迎えて創る曲はアルバムの中でも癒し系の役割を担わないとってなってこういう曲が出来たんだ
ヒップホップを頑張って続けてってそれなりの評価を得られれば色んな街から公演依頼が来てさ
それまでTVや雑誌でしか見たことない場所に自分がいるっていう不思議な気持ちをこれからMCを志す奴に是非体感してもらいたいって希望も込めたんだ
実際、東京の田舎っぺだった俺もこの音楽をはじめて42の都道府県をライブで回った
本っ当~に旅は色んな事を教えてくれると同時にそれまでこの世界を測っていた自分のモノサシがちっぽけだって気付かせてくれる
だから俺は旅が大好きなんだ
この曲の俺のバースで
築き上げて来た固定観念
崩れ去る音をたてて
ってフレーズがあんだけどそれは司馬遼太郎の言葉を借りたんだ
先生曰く歴史の資料を頭の中に叩きこんで現場に調査に行くと全く違ったものが見えてきてそれまで自分がこうだこうに違いないってきめてかかってた事が簡単に音をたてて崩れていくでもそれがまたたまらないって
自分と向き合う意味でも1人旅はオススメだね
でも旅の恥はかきすてないように!
100代先の子孫にまで綺麗な景色や重要文化財をそのままの形で見せてあげたいよね
そうそうこの曲のラップの出だしが俺もコマチも東西南北って始まんだけどそれは偶然の一致なんだ
旅ものいこうって打ち合わせだけしたんだけどまさか出だしが重なるとは思っても見なかった
でも今回のアルバムはそういう事が沢山あったな
立位置的には客演を迎えてギター爪弾きながらボソボソ歌うワイクリフみたいなのを意識したんだ
力の抜け具合を楽しんで貰えたら嬉しいな
あとサビの最後の「またね」をどうしても女の子にかわいこぶりっこして歌って貰いたかったんだけど逆に俺が興奮してるからその辺も聴いてみてよ
ちえい
“