それは二日間に渡って行われた「Rl2」のPV撮影初日の朝に起こった出来事だ
俺自身初のPV撮影ということもありまるで運動会や遠足前日に興奮して寝れなくなった小学生のようになってしまい
昼前には迎えが来るのにもかかわらず帰宅したのは朝の5時を軽くまわっていた
その時完全にやっちまったなと思ったが心のどこかでまぁどうにかなるさという気持ちもあった
今でもはたから見ればあり得ない程お酒をたしなむが30を目前にした数年間の俺はその限界を軽く超えていたと思う
スーパークエルボ人4とでも呼ぶべきか毎日浴びる程飲んでいた
毎回1人でテキーラ1、2本は開けていたし
だからついこの間までクエルボがスポンサーについていてでかいパーティーがあれば連絡一本で次の日には72本が届くという始末
その日もどのぐらい飲んだか定かではないが登り始めた太陽の光が眩しくタクシーを降りてからマンションのエントランスまで方目をつぶって帰ってったのを覚えてる
ちなみに俺は酒の量がマックスに差し掛かると方目をつぶり出すという癖がある
起きた時にあたふたしないように撮影用の衣装を用意しシャワーを浴びてから寝る事にした
シャンプーをしてると風呂場のドアを誰かがノックした
だが俺は独り暮らし
その当時俺は六本木一丁目のラフォーレの裏にあるビュータワーの18階に住んでいた
その19階には俺が住む前から母が住んでいて明きが出たことをしり引っ越す事にしたんだ
最大の理由は立地条件、何しろ陽当たりが最高だった
話が少しずれたから元に戻そう
最初は母が家に入ってきてノックしたのかなと思ったがその前の日から長野の温泉に行ってる事を思い出した
「じゃあ誰だろう?」身震いしてドアを見ると霧硝子に何かがぶつかってくる
さらによく見るとそれは大きなスズメバチだった
こっから先が一番話したい所だがこの続きはまた明日にする
ソッチェ
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