クチナシの花をふたつ

クチナシの花をふたつきみにあげよう

その花でぼくは言いたい

きみが好きだ、愛してる、ぼくの命だと

花の面倒をよくみておくれ

クチナシの花はきみの心で、ぼくの心なのだから

クチナシの花をふたつきみにあげよう

口づけの熱さすべてを込めて

ぼくがあげたものをよく見てごらん

それは他の男とでは

決して味わえないキス

彼らはきみのそばで暮らし

ぼくと同じようにきみにはなしかけるだろう

きみは信じるかもしれない

「愛してる」と言われた時には

でももしある晩遅くに

クチナシの花が枯れてしまったら

それはきみがぼくを裏切ったことを

花が知ったから

他の誰かを愛してしまったことを知ったから

「ドス・ガルデニアス」

イブラヒム・フェレール

よく歩きながら口ずさむ大好きなボレロです

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブで聞くことが出来ます

ボレーロとはキューバの吟遊詩人〈トローバドール〉達の伝統から生まれたスタイルで

すべての曲が恋心をうたいます

いつかこの曲にアレンジしてラップものせたいって思ってんだ

チェィ

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